
| 宇治茶の特徴と他産地茶との違い |
| 一般的に言われていることですが、宇治茶は甘みがあると言われます。これは宇治煎茶が少しだけ「かぶせ」てあるものが多いからです。「かぶせ茶」(「種類と飲み方」参照)とまではいかなくても、ほんの少し風味や甘みを出すために短期間ではありますが覆いをしている煎茶が多いということです。ただ、覆いを全くしていないものもありますし、全てがそうであるとは言えません。 静岡や鹿児島、その他の地域のお茶との違いについても質問をたくさんいただきます。一概には言えませんが、静岡茶は「火が強い」ものが多く風味の強いお茶が多いと言われます。「お茶ができるまで」で紹介しているような製造法についてはほぼ変わりませんが、「火入れ」の傾向が違うということになります。ただ、宇治茶においても「火の強い」製造法をしておられるところもありますし、静岡茶でも「普通の火入れ」をしておられるところもあります。それぞれのお茶屋さんでの違いが「火入れ」に表れるといった方がいいのかもしれませんね。 製茶の第一段階の「蒸し」にも産地による違いがあります。「深蒸し」や「普通蒸し」といった言葉を聞いたことのある方もおられると思います。最近ではよく「蒸し」たお茶が人気で、味も濃厚でまったりとしたものになります。どの産地でも「深蒸し」のお茶の人気が出てきています。宇治茶では他産地と比べると「蒸し」の度合いが少ないと言われています。とことん「蒸す」のではなく、少し「かぶせ」た茶葉の特徴を引き出すために「普通蒸し」よりもよく「蒸し」てはいるが他産地で製造されている「深蒸し」までいかない、といったところでしょうか。もちろん、とことん「蒸し」たお茶も製造されており、茶市場でも多く出品されています。これについてもそれぞれのお茶屋さんの違いがあるとは思いますが、宇治茶が清涼感と甘みを兼ね備えた味と言われる一つの要因となっています。 |




