山城町泉橋寺の地蔵菩薩坐像
日本一の大きさで山城町を見守る
宇治茶の特徴と他産地茶との違い
 一般的に言われていることですが、宇治茶は甘みがあると言われます。これは宇治煎茶が少しだけ「かぶせ」てあるものが多いからです。「かぶせ茶」(「種類と飲み方」参照)とまではいかなくても、ほんの少し風味や甘みを出すために短期間ではありますが覆いをしている煎茶が多いということです。ただ、覆いを全くしていないものもありますし、全てがそうであるとは言えません。

 静岡や鹿児島、その他の地域のお茶との違いについても質問をたくさんいただきます。一概には言えませんが、静岡茶は「火が強い」ものが多く風味の強いお茶が多いと言われます。「お茶ができるまで」で紹介しているような製造法についてはほぼ変わりませんが、「火入れ」の傾向が違うということになります。ただ、宇治茶においても「火の強い」製造法をしておられるところもありますし、静岡茶でも「普通の火入れ」をしておられるところもあります。それぞれのお茶屋さんでの違いが「火入れ」に表れるといった方がいいのかもしれませんね。

 製茶の第一段階の「蒸し」にも産地による違いがあります。「深蒸し」や「普通蒸し」といった言葉を聞いたことのある方もおられると思います。最近ではよく「蒸し」たお茶が人気で、味も濃厚でまったりとしたものになります。どの産地でも「深蒸し」のお茶の人気が出てきています。宇治茶では他産地と比べると「蒸し」の度合いが少ないと言われています。とことん「蒸す」のではなく、少し「かぶせ」た茶葉の特徴を引き出すために「普通蒸し」よりもよく「蒸し」てはいるが他産地で製造されている「深蒸し」までいかない、といったところでしょうか。もちろん、とことん「蒸し」たお茶も製造されており、茶市場でも多く出品されています。これについてもそれぞれのお茶屋さんの違いがあるとは思いますが、宇治茶が清涼感と甘みを兼ね備えた味と言われる一つの要因となっています。
2003年の和束町の茶園
6月の木津川
 生産されたお茶の運搬は当時は水運がほとんどでした。淀川へとつながる木津川は主要な物資運搬の道でした。和束町から出発したお茶は途中で休憩を繰り返しながら宇治へと向かったのですが、当園のある山城町は当時よりお茶の荷揚げ地として発展し、今日の茶問屋街の形成の原点となったと言われています。
 鎌倉時代、明恵上人が栂野の地に師匠である栄西禅師が中国から持ち帰った茶の種子をまいたのが宇治茶の始まりとされます。
 江戸時代には永谷宗円が宇治製法を確立し、今日の良質な煎茶が作られるようになりました。
 主に京都府南部地域の宇治川・木津川水系の産地で生産されるお茶をいいます。
 煎茶は
和束町南山城村、玉露は京田辺市・宇治田原町で生産されるものが品質も良く生産量も多くなっています。特に和束町で生産されるお茶は独特の香りがあり味も濃厚で、長年親しまれてきた宇治茶ブランドの中心を担っています。
 京都府内では年間
約3000トンのお茶が生産され、生産量は国内第5位となります。
ujicah.net〜(株)丸又園〜は創業150年の宇治茶製茶問屋です。

全国茶審査技術競技大会で優勝し、農林水産大臣賞を受賞しました。
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